足には、体を支えるため、骨と筋肉からなる3つのアーチの構造があります。親指と小指の外側にある2つの縦アーチ、それから親指の付け根から小指の付け根の甲に、カーブを描くようにある、横のアーチです。これらのアーチは体を支え、歩くときの衝撃などを抑えてくれるバネの役割を果たします。この構造が不適切な靴の着用で崩れてしまうと、さまざまな足のトラブルの原因になります。
開帳足は足全体に影響を及ぼす前足部の変形であり、前述でも述べた横アーチが低下することで母趾付け根のボール部が開いて横幅になり足部の扁平と前足部の拡張へと進行していきます。中足骨が開散することにより、指に情報を伝える腱の引張方向が変化し、その結果、筋肉のバランス障害により二次的な足趾変形が生じてきます。多発性関節症の開帳足の場合には、炎症性変形により初めから痛みを伴います。開張足は、鉤指、ハンマー・トゥ、騎馬指、屈指などを併発する可能性もあります。

外反母趾は、幅の狭すぎる靴、炎症性疾患(リュウマチ)、麻痺、損傷による筋肉のバランス障害によって起こる、開帳足が進行した結果として生じます。外反母趾は足の親指(母趾)が体の外側に向かって反ってしまうものです。親指の付け根の出っ張っている部分と、親指の先をつないだ線、そして、同じく親指の付け根の出っ張っている部分とかかとをつないだ線。この2本の線の角度を外反母趾角と言います。この角度が15度を超えると外反母趾の疑いがあります。一般的には、15度~20度が軽症、20度~40度が中等度、40度を超えると重症です。

先天性のものはまれで、多くは足の変形(扁平足、凹足または開張足)の結果として起こります。屈曲及び伸展腱に異変が生じ、極度に進むと中足趾節関節は中足骨の上に押し上げられます。どの指にも発生する可能性があり、最も多く見られるのは第2指(大多数の人は第2指が一番長い)です。
原因はウイズ幅またはサイズが小さすぎる靴の着用(特に若い人)がほとんどで、母趾とその他の指が一緒に押しつけられて変形し、さらに関節の拘縮へと進む。また激しい痛みを伴う魚の目の形成もよく見られます。
鉤指および騎馬指も同じ原因で発生します。処置としては圧迫を和らげる包帯と魚の目用の中敷き・踵敷き、または整形外科用足形を併用することを お奨めします。
